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■免疫の働き弱まる新型コロナ変異ウイルス、 国内でも発生か 慶応大が分析

 新型コロナウイルスの変異ウイルスについて、免疫の働きが弱まる恐れのある遺伝情報の変異が国内でも起きていた可能性があるとする分析結果を慶応大学の研究チームが発表しました。

 この分析は、慶応大学医学部の小崎健次郎教授(臨床遺伝学)らが発表しました。

 研究チームでは、国内の感染者から検出され、遺伝情報が公開されている約4400人分のウイルスの遺伝子を詳しく分析しました。

 その結果、免疫の働きが弱まる可能性が指摘されている「E484K」と呼ばれる変異を持ったウイルスが64人分見付かったということです。

 このうち62人分は遺伝子の特徴から海外から持ち込まれたとみられますが、昨年の8月と12月にそれぞれ採取された2人分の変異ウイルスについては、日本で流行しているウイルスと遺伝情報が非常に近く、国内で変異が起こった可能性が高いことがわかったということです。

 タンパク質の一部が変わった「E484K」の変異は南アフリカやブラジルで広がった変異ウイルスでも見付かっていますが、今回、分析されたウイルスは、いずれもこれらとは異なり、感染性が高まるような変異は起こっていないということです。

 小崎教授は、「今回、数は少ないが国内で変異したとみられるウイルスが見付かった。変異ウイルスは、海外から流入するだけでなく、国内でも発生する恐れがあることを念頭に広く監視していく必要がある」と指摘しています。

 2021年3月6日(土)