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■中国・蘭州市、動物用ワクチン工場から菌流出 住民ら6620人感染発覚

 中国内陸部の甘粛省蘭州市で昨年、「ブルセラ症」の動物用のワクチンを製造する工場から菌が漏れ出し、住民など6000人以上が感染していたことがわかりました。地元当局は当初、感染者は203人と発表していましたが、今年になってメディアの報道を切っ掛けにより多くの感染者を把握していたことを認め、当局の隠蔽(いんぺい)体質に批判が高まっています。

 甘粛省蘭州市当局は5日、記者会見し、昨年7月から8月にかけて、ブルセラ症の動物用ワクチンを製造する地元の製薬工場から菌が漏れ出し、周辺住民など6620人が感染したことを明らかにしました。

 ブルセラ症は、主に犬や牛、豚、ヤギなどが細菌に感染して引き起こされる病気で、人が感染すると発熱や関節の痛みなどの症状が出ます。

 当局は昨年12月、工場の近くにある獣医学研究所の職員や学生ら203人がブルセラ症を引き起こす菌に感染したと発表していましたが、住民の感染は明らかにしていませんでした。

 しかし、今年9月、中国の雑誌「財新週刊」が、感染が周辺住民にも広がり、その数は3000人以上に上ると伝えたことを切っ掛けに、当局は10月、当時判明していただけで3669人の感染者がいたことを認めました。

 そして今回の会見で、感染者がさらに増えて6620人に上っていることを明らかにしましたが、当局の隠蔽体質に批判が高まっています。

 財新週間によると、感染者の一部は昨年夏から現在まで発熱や関節炎、疲労などの類似した症状が繰り返し出ているといいます。

 2020年11月7日(土)